合衆国の大統領が決まりましたね
結果自体はまああんま驚きがない.
Barack Obama's Victory Speech - Election Results 2008 - The New York Times
404 Blog Not Found:惰訳 - Remarks by John McCain
両者の結果が出た後の演説を聞いていて,勝ったほうが感動的な演説するってのは当然なんだけど,負けたほうもきちんとそれなりに感動させる演説をするってのはすごいなと思った.言葉の国と言うか.アメリカがすごいんじゃなくてたぶん日本の言葉に対する重要性が低すぎるということなのだと思うけど.
ふと思ったことを箇条書きに
- 結果が出るのは週末くらいかなあと思っていたらその日のうちに出た.驚き.そこまで接戦じゃなかった(といっても,得票的には結構ぎりぎりに見えるんだけど,選挙ってのはなべてそういうものか)というのは大きいのだろうけど,それ以上に結構な割合が電子化されたのが大きいんだろうなと.まあ,8年前にあれだけ混乱すれば直すわな.たぶんそういう混乱が起きても別に国の信任に傷がつきそうにない日本と違って普通に傷ついたのだろうからなあ.対立候補が何の因果かノーベル平和賞もらうし.
- オバマの勝利演説で真珠湾が"our harbor"だった.微妙に婉曲してるのかな.それとも,"yes we can"にあわせただけ?
- オバマの勝利演説を聞いた後に「合衆国」という言葉を見ると味わい深い.制度的には単なる「合州国」だってのは前提としても,アメリカ人の意識的にはどうなってるんだろうか.
- どっちの演説もアメリカは偉大だオーラを振りまくのが,アメリカ人じゃない人間としてはなんかむずがゆいが,アメリカ人にだったら良かったのにとこういう演説を聞いてると少し思う.でも,アメリカ人になりたいとはみじんも思わないんだよね.暮らすなら日本の方がいい.というか,こういう姿勢を日本はダメオーラばっかり出す政治家は見習えと.そんなんだから程度の低い連中がやれ日本は侵略国家ではないとか跳梁跋扈するわけで.
- しかし,オバマはケネディーの霊が降りてきたような雰囲気(無論原稿のみ)を意識的に作ってるんだろうか.それとも,あれが教科書的な良い演説ってだけなんだろうか.よくわからない.
- マケインの演説で,「もちろん,ペイリンも」と言った時に微妙に本人含めてみんなクスって笑ってたように感じるのは自分の勘違いなんだろうか.
- 日本でも演説が上手い人が政治家になるのが理想なんだろうけど,どうも今はそうなっていないのは政治家が尊敬される職業ではないからと言うことなのだろうか.でも,早晩上手い演説を要所要所で盛り込んでいかないとまとまっていかない国になりそうなんだけど.その準備はもう間に合わないよなあ.