品質ねえ

日本の家電メーカーはもうダメかもわからんねぇ - くまくまことkumakuma1967の出来損ない日記
に端を発して結構根拠なしに面白いことをいう人がいてため息.業務的な問題だから数字を明かせないのは当然だというのは理解できるので,最初の根拠なしな1行記事を流すのはまあ自由.それを読み流してブコメをするところまでもたぶん自由.でも,普通にそうだよねえと同意する長文記事を書くのは悪質な行為に思えてならないし,そういう長文記事をかかれるような信用度の人間ならばそういう一行記事を飛ばすのもどうかと思う.

そもそも,元記事の注釈やコメント欄の記述を読むと品質管理という言葉が普通の意味で使われているとは思えないわけで,それを真に受けて反応するのはどうなんだろうという.
たとえば,具体的にあげられているセンサーの話なんだけど,センサー自体の精度が±60℃とかいうのはありえない.とすると,取り付けの位置の問題なんだろうけど,それは不良品というよりか設計の問題なわけで,品質管理の問題として例に挙げるのは筋が違う.というか,そんなことを混同している人間がちゃんと対象となる温度を測れるとは思えないわけで*1,もし,60℃もばらついているのならそれは本人の温度測定の腕の問題じゃねえのと邪推してしまう.

ちなみに,自分が最近買った家電的な製品で明確に不良品だったのはXBOX360(メキシコ産)と中華ライトだけ.中華ライトはまあそういうお値段の製品だからしゃあないけど,まあすぐに壊れる.あと,SAMSUNGのHDDもすわ不良品かと思ったけど電源の問題だから違ってたし.日本製品はというと,Panasonic(最近買ったのに箱にはNational)のシェーバーは普通に動いてる.あと,一応日本メーカーだけど,商品企画だけ日本みたいなティファールのパクリのポットはコンセントをさしておくと何もしていないのに加熱して危険というため息がでる設計だったけど,それ以外はまともに動いた.結局,最終消費者に不良品が渡っていないのであれば最終製品メーカに不良品のコストが転嫁されてるわけで,不良品率を極端に上げてまでコストダウンするインセンティブはないよね.

*1:温度を正確に測るのは難しいし,それ以上にどうせ1サンプルはかって60℃低かったっていうことだろうに±60℃と書くセンスとかね