COP15でわかったこと
結局,適応策でぐだぐだ行くってことですね.まあ賛成ですけど.
- 日欧
- 中国もアメリカも削減しないなら,俺らだけ削減したって無駄だろ.やってられない.
- アメリカ
- 中国削減しないの?やーらない
- 中国
- 削減?ご冗談を京都みたいに金もうけできるなら賛成だけど(たとえば,HCFC詐偽)
- 途上国
- (理由はともかく)お金下さい.
てな感じ.この雰囲気だと,ぐだぐだ誰も経済的にペイする以上は削減しなさそう(今後エネルギー供給が爆発的に増えることはたぶんないけど,需要は増える一方なわけで,枯渇しないまでも化石燃料の値段が上がり続けることは必定なので,いやがおうにもCO2の排出量は減っていくだろうけど).気温が上がって,津波とかの被害で壊滅しそうな国があれば,援助して誤魔化す方向になりそう.皆さんそれがお望みなんでしょうし.
たぶんこの分だと,途上国相手に石炭をキレイに燃やす技術が高く売れそうに気がしないでもない.たぶん20年単位で途上国のCO2にキャップをかけるのは不可能(キャップですら政治合意が無理なのに,国際炭素税なんて確実に無理).でも,先進国は米国も含めてキャップがかかりそうだから,先進国の石炭消費は石油や天然ガスに移行せざるを得ない.とすると,相対的に石炭の価格メリットが際立ってくる.逆に,キャップのない時に石炭をがんがん燃やしておけば,それを石油や天然ガスに移行するだけで,成長しながら二酸化炭素排出量を減らすことが出来るという一石二鳥.だから,途上国で新しく発電所作るとなったら確実に石炭にしたがるような気がする.少なくとも今後値段が上がることが確実な天然ガスとかはあり得ない.
ただ,石炭を途上国技術で燃やすと中進国ですら堪え難い公害になるので,今以上に石炭をキレイに燃やす技術が売れそう.値段がどうなるかは知らんが.