分子レベルはちゅねみく

6ナノメートルのはちゅね - ニコニコ動画を見て,前から思ってたことを.

原理的に作成可能な最小のはちゅねみくってどれくらいになるんだろうと.今までの(実際に作ってみた例を見ると)アクチュエーターをどうするかが問題でそれでサイズはほぼ決まる.
最小のニ状態アクチュエーターとして何がありうるだろうと考えて最初に思いつくのはアゾベンゼン(Ph-N=N-Ph).説明が面倒くさいのでwikipediaをあげておく(アゾベンゼン - Wikipedia).
この分子は最初は直線状なのだけど,特定の波長の光を当てると60°曲がる.で,別の波長の光をあてるか,時間が経つと元の直線に戻る.これを使えばネギ振りが実現できる(もちろん小さすぎる+速すぎるで見えないんだけどね).

原子の色を適当に塗り分けることを前提にすればこのアゾベンゼンの先に適当にポリフェニレンでもポリアセンでも曲がらない直線上のものをつけてしまえばネギは作れる.問題はミクの方.ここら辺は絵心が必要なので頑張っていただきたいと言うところなのだけど,けっこう努力次第でそこそこ見れるものが出来るんじゃないかと思ったり思わなかったり.
まあ,これまでにも人型の分子を作って論文にしてる方々もいらっしゃったりするので(http://www.org-chem.org/yuuki/nanoputian/nanoputian.html),大学の研究室とかで本気ではちゅねミクを合成してもけっこう大丈夫なんじゃないでしょうか(いや無理だろ).